硬式用バットの飛ぶバットは割れやすい、ではなぜ飛んで割れにくいバットはないのか?

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硬式用バットの飛ぶバットは割れやすい、ではなぜ飛んで割れにくいバットはないのか?

お知らせ

2017/10/17 硬式用バットの飛ぶバットは割れやすい、ではなぜ飛んで割れにくいバットはないのか?

先日、お客様から硬式バットで飛んで割れない(割れにくい)物は無いの?

と聞かれ口頭で答えたのですが、

一般的には、知らないことだと思いましたのでブログにも載せさせて頂きます。

 

 

飛ぶバットと飛ばないバットの1番の違いは、

打った時にバットがどれぐらい凹むかです。(薄い方が凹む)

想像がつきにくいかもしれませんが、ボールを打った時にバットは凹んでいます。

凹んで戻る力の反発でボールを飛ばします。

凹む量が多いほど飛ぶバットなのですが、ある一定からは凹んだ後戻らなくなってしまいます。

簡単に言うと、凹む量が多くしっかり戻るバットが飛ぶバットと言う事になります。

凹む量が多いという事は、それを繰り返していけば当然その部分が割れやすくなります。

 

 

凹む量が少ないバット(厚い)=飛ばないけど割れにくい。

凹む量が多いバット(薄い)=飛ぶけど割れやすい。

 

と言う様になります。

 

 

ただ、打ったバッターが飛んでると感じるバットと実際に飛ぶバットが同じとは限りません。

何故ならば、バッターが飛んでると感じるのは、打音(打った時の音)がかなり関わってきます。

その音と言うのは、バットの先端にある、キャップが関係しています。

キャップは音だけではなく、バランスや重さにも関わってきます。

先端に付いている物なので1gの違いで、

まるで別のバットを振っているのかと思うぐらいバランスが変わります。

しかし、ただ軽くすれば良いという物でもなく、

強度がなければキャップが割れる、外れるという事がおこる為

各メーカーはキャップの研究をしています。

 

 

補足ですが、

凹んでもギリギリ戻ってくる様に中学硬式用、高校生用と

それぞれの厚みになっています。(中学硬式用は薄い為、軽い)

高校生用で凹んで戻らないというのはあまり聞かないと思いますが、

中学硬式用で凹んでしまったというのは、たまにあります。

中学生の力で1番飛ぶ様に薄くしてあるからです。

 

 

それに、バットの芯の部分が一周同じ厚みになっていないと薄い部分が割れやすいという事になる為、

ほぼ均一になっています。

 

 

なぜ均一に出来るか?

 

それは製造上にあります。

バットは1周つなぎ目もなく出来ているので、型に金属を流し込んで作っていると思っている方が

多いと思いますが、その製法では逆に均一にならないそうです。

バットより太い筒状の物を潰してバットの形状にしていきます。

その為、潰した時に思う様な厚みにする為、

太い筒状の時に潰したらどうなるかを計算して厚み調整をします。

厚み調整をしなければグリップ部分の方が細い為、

金属が肉厚になりバランスがメチャクチャになってしまいます。

また、芯付近の厚みも一定では無く

芯の部分が飛ぶ様に芯の周りが薄くなっています。

ただ、打球部は定められた強度があるので薄くするにも限界がります。

 

 

話が長くなってしまいましたが、飛ぶバットとは金属そのものの材質と厚み調整によって

たわむ量が多いバットの事を言います。

 

 

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